日帰り登山・日帰りハイキング

金曜の夜から日曜の昼までは山に行くチャンス

滝子山(たきごやま)富士山と南アルプス・八ヶ岳の展望

滝子山は山梨県大月市の初狩駅と笹子駅を最寄りにする山です。標高は1620mで、二等三角点が置かれた場所は1590mと記されています。初狩駅から登るルートは東京方面の登山者に人気があり、笹子駅までの縦走に多く使われます。

マイカーの場合、桜森林公園に駐車できるため、そこを起点に日帰り登山を楽しむことができます。今回の紹介する登山ルートは、桜森林公園をスタート地点にした旋回ルートで登山初心者のレベルアップにつながるルートになります。

登山ルートの最初は道路をそのまま歩くことになります。森林公園よりも奥まで県営林道が続いています。10分ほど歩くと右側に南陵(寂ショウ尾根)という登山道入口があります。今回は右側へ登っていくのではなく、直進して左側へ登っていきます。直進して左側から登っていくルートはズミ沢という登山道です。

左側に登っていく県営林道は大蔵沢大鹿線という道路で大型車両は通行できません。目立った落石はなく、川流れや鳥の声を聞きながら気持ちのよいスタートを切ることができる地点です。

さらに40分ほど道路を登っていくとズミ沢登山道入口が右側にあります。この場所には山の道しるべとして道証地蔵が置かれています。

登山者数のカウンターがありました。カウントが多ければ人気が多い証拠にもなるため、県や市から自然管理の予算が増えるかもしれませんね。この大月市滝子山の近くはJR東海のリニアモーターカーの実験線が走行していますが、自然環境の保持と未来開発をめぐるトラブルは隣り合わせになってしまいます。

前半は三丈の滝を間近で見たり渓流の脇を歩きながら大自然を楽しめます。

透きとおった水の中に金色の砂がキラキラと輝いていました。静かな水の流れと鳥の鳴き声が聞こえてくるため、気持ちよく登山がスタートできます。

高度を上げるに連れて登山のレベルも上がってきます。足元は岩ではなく砂になっているため滑りやすいルートです。ロープがあるため登山者同士の間隔を空けてゆっくりと登っていきましょう。

ズミ沢入口から上の写真までは1時間30分程度が目安になります。この分岐点は迂回ルートと難所ルートの選択地点で、どちらへ進んでも同じ地点で合流することになっています。右側はもちガ滝をはじめ複数の滝を見ることができますが、登山初心者が多く参加しているときは左側をお勧めします。

今回は左側を選択しました。左側ルートは渓流より上の方に進むため日照条件が良く、寒い季節はこちらから登るといいかもしれません。

次は、45分程度で大ヶ谷丸という分岐点を目指します。ここら辺から滝子山の登山レベルに疑問を感じてしまうかもしれません。滝子山の山頂を探すとまだ遠くの方にあるということです。

滝子山のズミ沢ルートは、スタート地点で山頂を北方に見ることができます。しかし、ズミ沢は名前のとおり山と山の間にある渓谷沿いを歩くルートになっているため、どの山が滝子山か分かりづらい場所になっています。このルートは山の裏側まで渓谷をたどるため、終盤は山頂を南側へ登っていくことを認識しておかなければいけません。

大ヶ谷丸の分岐点へ到着です。下の地図には分岐点としてあらわしていませんが、上の写真を左へ進むと北方の大ヶ谷丸につながっています。上の写真を直進すると、地図では東側へ進むことができます。

大ヶ谷丸の次はコンドウ丸を目指して登っていきます。コンドウ丸までは大きな稜線が広がっているため足元の段差に気を取られずに気持ちよく歩くことができます。

15分程度でコンドウ丸に到着できます。山頂まで植物が多い山では、6月以降になると植物の葉が茂っているため景色に制限が出てきます。ここも同じ条件があるため、いい景色を見たいなら春の登山をお勧めします。この時期は南アルプスを眺められますが、夏になると難しくなってきます。

コンドウ丸の近くには鎮西ヶ池という場所があります。平安時代末期の武将:源為朝がここで自ら身体を傷つけ命を絶った場所として知られています。滝子山は『大ヶ谷丸、コンドウ丸、鎮西ヶ丸』という3つの丸がついた山頂があるのが特徴で、鎮西ヶ丸が現在の滝子山の山頂と呼ばれる場所です。

鎮西ヶ丸:滝子山は鎮西ヶ池から10分程度で到着します。スタートから山頂まで約3時間半で到着することができました。

滝子山は山頂からの優れた景観として秀麗富嶽十二景に選ばれています。

雪が残っている時期は、南アルプスや八ヶ岳の景観に美しさが増します。

頂上では富士山や南アルプス、八ヶ岳を眺めながら春や夏、秋の登山計画の話題で盛り上がるような場所になるかもしれません。これを見ていただいてる方は、今年のうちにどのような山を登りたいと思いますか?まだ行く勇気がない、行く仲間がいないというなら私たちにご相談ください。

◆日帰り登山・日帰りハイキングより皆様へ

・当HP各ページの文、登山情報、写真については著作権法により著作物として管理しているため、著作者の許可なく保存および活用、さらに運営・商売や私物化することは認めておりません。

・日帰り登山・日帰りハイキングはここで掲載しているブランドの会社からHP上のリンク作成および掲載について許可を頂いております。尚、特別な有償や支援は頂いておりません。